企業分析

くら寿司(銘柄コード:2695)は今が狙い目?最新の四半期報告書をもとに分析してみた

投稿日:2020年7月16日 更新日:

どうも、井上です。

今回は銘柄コード2695
くら寿司株式会社
について解説します。

くら寿司とは

皆さん、
くら寿司という会社を
ご存知でしょうか?

くら寿司は、
関西を中心に展開する
回転寿司のチェーン店です。

日本では
450店舗以上、

アメリカと台湾ではそれぞれ
20店舗以上展開しています。

父が最近、
この会社の株を買ったので
分析してみました。

四半期分析

くら寿司は
10月決算なので、

最新の
有価証券報告書は
2019年10月期のものです。

ですが、それだと
コロナの影響が
反映されていないので、

最新の
四半期報告書をもとに
分析することにしました。

最新の
四半期報告書は、

2019年11月から
2020年4月までの
半年分の数値が反映された
第2四半期報告書です。

次の表は、
直近3期分(2018~2020年)の
第2四半期 財務分析表です。

(クリックすると拡大します)

気になるところを見ていきましょう。
まずは貸借対照表です。

・有形固定資産
・その他(流動負債)
・リース債務

が大きく増加しています。

理由については
直近の四半期報告書に
次のように書かれていました。

会計方針の変更によるもので、
特に問題ないことがわかります。

次に損益計算書です。

営業利益・経常利益・当期純利益が
すべて赤字に転落しています。

「コロナの影響か?」と思いきや、

売上高の数字は
あまり変わっていません。

一方で、
販管費が少し大きめに増えています。

四半期報告書によると、
給与及び手当」が
12億円ほど増加しているようでした。

この理由を
父に聞いてみたところ、

店舗数が増えたからじゃない?

とのことでした。

確かに、
去年の第2四半期末時点の店舗数は
467店舗、

今年の第2四半期末時点の店舗数は
507店舗と、

一年で
40店舗増えていました。

なるほど、
販管費が増えた理由がわかります。

ということは、
本来であれば売上高も
それくらい伸びてなきゃいけない

というわけですね。

売上高はむしろ
減っていますから、

やはりコロナの影響を
受けていると言えます。

次にキャッシュ・フロー計算書です。

営業キャッシュ・フローが
マイナスになっています。

本来、
営業キャッシュ・フローは
プラスであることが望ましいです。

内訳を見てみましょう。

純利益がマイナスになったことと
仕入債務の減少
法人税等の支払額などが主な原因です。

仕入債務の減少は、
4月の売上が減ったことにより
仕入が減ったことが原因と考えられるため、
異常値ではありません。

実際のところ、
4月の売上高の昨年対比は
51.9%と、大幅に落ち込んでいます。

ですが、そのあとは
5月:80.0%
6月:97.4%
と、徐々に回復しています。

決算説明資料

次に決算説明資料を見てみましょう。

国内は
経常利益を確保。

海外は
コロナの影響で
苦戦しているようです。

国内の売上高は
4月を底にV字回復

手元資金に余裕あり。
今回のような不測の事態に備える。

他社に比べて
財務健全である。

調べたところ、おそらく
A社はカッパ・クリエイト
B社はスシローでした。

ただ、FISCO(フィスコ)というサイトによると、
くら寿司のネットキャッシュは
約29億円となっていました。

ネットキャッシュというのは
現預金から有利子負債を差し引いたものです。

FISCO(フィスコ)上の計算は、
現預金13,960百万円から、
短期借入金37百万円
リース債務10,952百万円
差し引いたものと考えられます。

この点について
くら寿司のIR担当者に
電話で問い合わせたところ、

リース債務は差し引いていません

とのことでした。

どうやら他社との数字を
平等に比較するために、
リース債務は差し引いていないようです。

実際のところ、
スシローのネットキャッシュは
現預金から借入金・長期借入金を差し引いているだけで、

リース負債の数字は
差し引いていませんでした。

決算説明資料の図が
少し間違っていたのかと焦りましたが、

平等に比較できているようで
安心しました。

決算説明資料の
続きを見ていきましょう。

GWのお持ち帰りが
昨年に比べて売上高3倍

感染予防対策
バッチリ。

コロナ前から導入していた
防菌寿司カバー
は高評価。

こちらは
特許を取得しているようです。

父のコメント

父によると、

くら寿司は、
ウィズコロナでどう収益性をあげるかだね

他の外食とくらべて、
感染予防対策にやや有利、お持ち帰りも向いている

スシローと比べてメニューは豊富家族向け
すしだけではスシローの方に軍配か

急成長は望めなくてもデフレが長引きそうなので、
飲食業の中では底堅いとみています

スシロー、くら寿司、カッパ寿司、元気寿司の
4社戦争でどこが脱落するかが問題だろうね

とのことでした。

VS スシロー

実際のところ、
業界No.1のスシローと比べて
どうなのでしょうか?

インターネット上で
口コミを調べてみると、

スシロー:ネタ重視
くら寿司:サイドメニュー充実

という印象があります。

最も顕著な違いとしては
寿司カバーの有無
ですね。

コロナ前は
さほど重視されなかったかもしれませんが、

コロナ禍においては
顧客に与える安心感が違います。

この違いが、
今後それぞれに
どのような影響を与えるのか楽しみです。

まとめ

コロナの影響は受けましたが
他の飲食業に比べて
感染の可能性が低い

というのが我々の見立てです。

決算発表により
市場はネガティブな反応を示しましたが、

コロナの影響は限定的と判断し、
引き続きホールドにしたいと思います。

今回の分析は以上です。
ありがとうございました。

-企業分析
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