企業分析

BASE(銘柄コード:4477)はどこまで上がるのか!?適正株価を計算し直してみた

投稿日:2020年8月28日 更新日:

BASE、まさかの続伸

どうも、井上です。

前回
BASE(銘柄コード:4477)の投資判断を
ホールド」から
利食い売り」に変更しましたが、

その後、さらに株価が
上がっています。

父も私も、
まさかここまで株価が上がるとは
思っていませんでした(^^;)

チャートをよく見ると、
8月17日のローソク足の陽線が
大きく伸びていますね。

何があったのでしょうか?

調べたところ、
前週末14日の取引終了後に
通期の業績予想を上方修正したようです。

また、同時に発表した
第2四半期の累計(1~6月)決算で
黒字転換しました。

前年同期に比べると
売上高が2倍以上に伸びています。

グラフにすると
こんな感じです。

前年の通期に匹敵するほどの売上高を
半期で達成しています。

その背景には
GMVの大幅な増加があります。

GMVは
「流通取引総額」
のことで、

簡単に言うと
BASEで開設したネットショップの
売上の合計額のことです。

ファッションカテゴリは
前年同期比で2倍以上、

食べ物・飲み物カテゴリは
前年同期比で10倍以上増加しました。

グラフを見ると
そのエグさがわかります。

GMVの推移。

売上高の推移。

販管費は前年同期に比べて
2倍以上増加しましたが、

それ以上に売上高が増加したため
黒字となりました。

適正株価(勝手に算出)

さて、前回同様、
BASEの適正株価を
勝手に算出してみましょう。

2019年12月期の
決算説明資料によると、

2020年12月期の通期業績予想
次のようになっていました。

プロモ費を含めた営業損益は
-3億9100万円との予想でした。

ただ、今回の上方修正で
営業損益は0~5億円の見込みとなりました。

0~5億円と幅を持たせてあるので、
ここではMAXの5億円としておきましょう。

5億円の営業利益ということは、
前回作成した予想図の
2年後の営業利益になります。

ということは、単純に考えて
2年前倒しになったということになります。

これをもとに予想図を修正すると
次のようになります。

毎年5億円ずつ増えている計算ですので、
このまま5年後の営業利益も予想してみましょう。

5年後の営業利益予想は
25億円です。

今回の伸び率から考えると
もっと増えていいかもしれませんが、

コロナによる特需もあると聞いているので
ひとまずこの程度にしておきましょう。

そこからさらに
税金を40%ほど取られるとすると、

税引き後利益は
15億円となります。

BASEの発行済株式数は
2040万株ですから、

1株あたりの利益は
約73.5円です。

PERを超甘く見積もって50倍だとしても、
73.5円×50倍=3675円です。

前回と同じ結論になりますが、

やはりどう考えても
現在の8000~9000円の株価は高すぎだ
ということですね。

いずれは頭打ちになる

BASEについて
とくに懸念しているのが、
国内の需要が頭打ちになることです。

当然ながら
日本の人口は限られておりますし、

その中でも
ネットショップを開設しようとする
個人や中小企業といった零細は
ごく一部になります。

2020年7月時点で
BASEの累計ショップ開設数が
110万ショップを突破しましたが、

普通に考えれば
いずれは頭打ちになるでしょう。

また、
あまり知られていませんが、

BASE以外にも
ネットショップ開設サービスは
たくさんあります。

この限られたシェアを
いかに奪って勝ち残るか

という話になってきます。

次の表は、前々回作成した
ネットショップ開設サービスの比較表です。

(クリックで拡大します)

BASEは、他社に比べて
初期費用と月額費用が無料なので、
その点においては差別化できていますが、

STORES.jpにも
初期費用と月額費用が無料のプランがある
ので、
完全な差別化とは言えません。

また、そこまで難しいビジネスモデルではないので、
参入障壁も低いと言えます。

海外展開も視野に入れていれば、
まだ伸びしろはあったかもしれませんが、

今のところ
そういった予定はないようです。

投資判断

前回の記事で
利食い売り
と判断し、

100株だけ残して
様子を見ていましたが、

その100株も結局、
8月24日に10,160円で売れてしまいました。

この短期間における
急上昇の波に乗れなかったのは
残念ですが、

基本的に
5000円以上の株価は高すぎる
という意見に変わりはありません。

ただ、
我々がどう思ったところで
市場参加者が納得した数字=今の株価
なのですから、

株価がここまで上がっているという事実も
受け入れなければなりません。

その上で今後、
BASEとどう向き合っていくか?

父としては、

短期で見るなら、
現在のチャートとボラティリティが続く場合は
6000円以下で買い

ただし爆買いはしない

本当は、
今回算出した適正株価
3675円以下で買いたい

とのことでした。

バリュー投資を主なスタイルとする父としては
短期取引は避けたいところですが、

せっかく値動きのある銘柄なので
乗れる波には乗っておきたいですね。

まとめ

昨年10月に上場したばかりで
情報が少なく、判断が難しいですが、

すでに高騰してしまっているので
買うのは株価が十分落ち着くまで待つべきだ
との判断です。

もちろん、今後どのような
成長戦略を取っていくのかによって
投資判断も変わってきますので、

将来を楽しみにしつつ
冷静に俯瞰しながら
見守っていきたい
と思います。

今回の分析は以上です。
ありがとうございました。

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プロフィール

井上卓也(いのたく)
公認会計士の父を持つ。
資産にして数億円の株を持つ父だが、
その実態は、銘柄を管理しきれていないズボラな投資家だった。
膨大にあるこの銘柄たちを、息子は管理しきれるか?
はてしない株式投資との戦いが、いま始まる。